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  テレビドラマ『パパと呼ばないで』は、1972年（昭和47年）10月４日〜1973年（昭和48年）９月19日に毎週水曜日の20:00-20:55に、全40話が日本テレビ系でカラーで放映されました。監督は千野皓司さん・平山晃生さん他、脚本は松木ひろしさん・向田邦子さん他、音楽は大野雄二さん、主題歌は貝がらが唄う「虹」「夜明け」（作詞：たかたかし・作曲：羽根田武邦・編曲：河野土洋）です。石立鉄男さんと杉田かおるさんのコンビのホームコメディードラマです。初回放送視聴率（ビデオリサーチ・関東地区）は、10％台と低迷しましたが、1974年（昭和49年）６月からの夕方の再放送では、17.9％を記録して、週間ベスト10に入ったこともあります。観れば観るほど味あり、色褪せないドラマです。 情にもろい独身で会社員・28歳の安武右京（石立鉄男さん）が姉の突然の死によって５歳の姪・橋本千春（杉田かおるさん）を引取り、育てることになりました。下町の米屋の２階で下宿することになり、米屋の家族や近所の人々と織りますドラマです。 米屋の主人井上清太郎（大坂志郎さん）、女将さん時枝（三崎千恵子さん）、長女園子（松尾嘉代さん）、次女和子（有吉ひとみさん）、長男昇（小林文彦さん）、主人の幼友達で魚屋の主人金造（花沢徳衛さん）と出戻り娘の治子（富士真奈美さん）などの近所の人々が、毎回物語りを展開します。  コミカルな石立鉄男さん主演のドラマ『おひかえあそばせ』『雑居時代』同様に、最初はヒロインなどと敵対していても次第にさり気なく、理解し合い、人と人の距離が縮むように物語が展開をします（安武と園子のように）。特に印象に残っているのが、第28話「園子の縁談」で、次女役の有吉ひとみが祖母役の浦辺粂子に右京が好きなことをあんみつ屋で告白する。しかし、姉や右京の気持ちを察して身を引く。この回に有吉ひとみと早瀬久美の対峙する場面がありますが、「おれは男だ！」の再現のようでした。但し、どうも立場は逆のようですが？。昭和40年代の東京の下町・佃島周辺の風景の中、コミカルな中にも人と人の繋がりの機微を楽しめるドラマです。 このドラマのテーマソング・貝がらの唄う「虹」（作詞：たかたかし／作曲：羽根田武邦）は好きな唄です。「花は何故咲くの いつか散るのに・・・・・」と、今聞いても鳥肌が立ってきます。
（2011年11月 管理者「マヤの暦」）
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