|
|
  テレビドラマ『若者たち』は、1966年（昭和41年）２月７日〜1966年（昭和41年）９月30日の毎週月曜日の20:00-20:56に、全34回がCX系でモノクロで放映されました、監督（演出）は森川時久さん、北田親友さん、脚本は山内久さん、布勢博一さん、早坂暁さん、寺田信義さん、大野靖子さん他、音楽は佐藤勝さん、主題歌はザ・ブロードサイド・フォーが唄う「空にまた陽が昇るとき」（作詞：藤田敏雄、作曲：佐藤勝）です。昭和40年代初頭の高度成長で、浮足立っている日本で、両親を亡くした５人兄弟が、議論し、協力して、社会の荒波に真撃に立ち向かう姿を描く、青春ドラマです。本放送平均６、７％と低視聴率に泣きましたが、本放送の翌年の土曜日の14時からの再放送では12％（1967年５月第二週）と、最放送番組としては異例の成績を記録しています。このドラマの徐々に広がった奥深さを感じます。なお、1967年（昭和42年）に同じスタッフとキャストで映画化されました。  両親を早くに亡くした佐藤家の個性豊かな五人兄弟が、貧しいながらも、協力して生活しています。ちゃぶ台を囲んで、受験・就職・友情・恋愛・結婚など家庭から社会の問題まで幅広い意見を戦わせ、時には取っ組み合いの喧嘩をしながらも、助け合って、人生を切り開いていく青春を描いたドラマです。 出演は、現場監督の佐藤家の長男太郎役に田中邦衛さん、理論家の大学生の三郎役に山本圭さん、漁協で働く長女オリエ役に佐藤オリエさん、大型ダンプの運転手の次男二郎役に橋本功さん、浪人生で甘えん坊の末っ子の四郎役に松山省二さん、その他に加藤剛さん、安芸秀子さん、松本克平さん、金井大さん、樫山文枝さん、東野英心さん、栗原小巻さんなどが出演しています。  これほど一時間が短く感じるドラマも少ないと思います。時には、ちゃぶ台を囲んで五人兄弟が、議論をして一時間が終わってしまうこともあります。論議の内容は、個人から社会の問題と幅が広く、その内容も辛らつを極めています。第33回「さよなら」は、その社会性から問題となり、放送が中止されており、それの内容の重厚さを表しています。この頃の若者は、自分たちの当事者意識が強く、それでなければ生きていけない現実があったのだと思います。
（2011年11月 管理者「マヤの暦」）
|
|
