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  テレビドラマ『どじょっこさん』は、1968年（昭和43年）11月８日〜1969年（昭和44年）１月31日の毎週金曜日の20:00-20:56に全13回が日本テレビ系でモノクロで放映されました。監督は桜井秀雄さん、脚本は山根優一郎さん・菅野昭彦さん、音楽は山本直純さんです。 東京の下町で老舗のどじょう屋「すみだ」の主人・岡本徳造（山茶花究さん）は、春子（光本幸子さん）、夏子（野川由美子さん）、新一（柳家小ゑんさん）の３人の子を持つ男やもめです。そこへ突然、秋子（加賀まり子さん）という徳造の娘が現れて大騒ぎとなり、同居することになります。戸惑う３人の異母兄弟を中心に展開されるホームコメディです。その他に山田吾一さん、市川寿美礼さん、河原崎建三さん、霧立のぼるさんなどの名優が出演しています。  東京の下町(浅草）を舞台したドラマです。浅草生まれの私にとっては、浅草寺や仲見世通りなど懐かしさを感じます。人形劇団「プーク」が出演しており、人形劇も楽しむができます。 この番組の主題歌を始めとした音楽がとても気にいっています。音楽は「♪でっかいことはいいことだ♪」で有名な山本直純さんで、大河ドラマ『風と雲と虹と』ともに直純音楽の中でも繊細さで好きな音楽です。主人役の山茶花究さんは「青春とはなんだ」の嫌みな教頭とは一味違い、実にいい感じを出しています。長女役の光本幸子さんは「男はつらいよ」の第１作のマドンナ役を思い出します。霧立のぼるさんは、戦前から映画で活躍する女優さんですが、その妖艶ぶりには驚かされました。白黒作品ですが、洗練された音楽を相まって、画面が水墨画のような美しさを感じます。
（2011年1１月 管理者「マヤの暦」）
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