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  テレビドラマ『青葉繁れる』は、1974年（昭和49年）４月５日〜５月31日の毎週金曜日の20:00-20:56にTBS系で、全９回がカラーで放映されました。原作は井上ひさしさんの同名小説で、脚本は井上ひさしさん、宮崎晃さん、音楽は宇野誠一郎さんです。主題歌は森田健作さん、沖雅也さん、野村真樹さん、三ッ木清隆さん、赤塚真人さんが唄う主題歌「三百台の歌」（作詞：井上ひさし、作曲：宇野誠一郎）です。1974年（昭和49年）に岡本喜八監督、丹波義隆さん主演で映画化されています。 映画狂の森田健作さんが演ずる島田稔をはじめとする学校では劣等生や当時は東京の名門だった日比谷高校からの転校生のプレイボーイ渡部俊介（沖雅也さん）たちが将来、恋愛、学校、家族、社会で悩んだり騒動を巻き起こし、そんなから様々なことを学んでいきます。同じ森田健作さん主演の「おれは男だ！」より地味なドラマですが、それだけに親近感があります。 出演陣も豪華で、劣等生役には森田健作さんと沖雅也さん以外に野村真樹さん・三ッ木清隆さん・赤塚真人さん、歯医者の息子で大学を辞めてしまう原田大二郎さん、俊輔の腹違いの姉で芸者役に香山美子さんらの名優が出演しています。特に、大人しそうだが芯は強く女優を目指して家出をする女子高校生の若山ひろ子役の竹下景子さん（若尾文子さんがモデルと言われています）、酒飲みだが真剣に生きるやもめ高校校長（藤岡琢也さん）、そして一生懸命に生きる気風のいい稔の母親役の左幸子さんが印象に残ります。  昭和20年代の東北の名門高校生たちの青春ドラマです。最終回の校長役の藤岡琢也の「時代が人間の感情を通り越してしまった。つまり私の時代が終わったということだ」の言葉を残し、生徒の不始末の責任を取り辞職する場面は感慨深いものがあります。この劣等生役の５人が歌う主題歌「三百台の歌」も、今から考えると豪華絢爛な組み合わせです。
（2011年11月 管理者「マヤの暦」）
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