「東駒場（ひがしこまば）駅⇒一高前（いっこうまえ）駅⇒東大前（とうだいまえ）駅」は、東京都目黒区駒場に1965年（昭和40年）7月10日まであった京王帝都電鉄（現：京王電鉄）井の頭線の島式ホームの１面２線の駅です。1933年（昭和8年）8月1日に帝都電鉄の「東駒場駅」として開業しました。1935年に一高の移転位伴い「一高前」に、さらに東大教養学部開設により、1951年に「東大前」と改称しています。「駒場駅」との間はわずか300mほどしかなく、当時はこれが井の頭線の最短駅間距離であったことから、1965年（昭和40年）7月11日には「駒場駅」と「東大前駅」が統合して「駒場東大前駅」として開業しました。 「西駒場（にしこまば）駅⇒駒場（こまば）駅」は、東京都目黒区駒場に1965年（昭和40年）7月10日まであった京王帝都電鉄（現：京王電鉄）井の頭線の相対式ホームの２面２線の駅です。1933年（昭和8年）8月1日に帝都電鉄の「西駒場駅」として開業しました。1937年に「西駒場」は、「駒場」と改称しました。「東大前駅」との間はわずか300mほどしかなく、当時はこれが井の頭線の最短駅間距離であったことから、1965年（昭和40年）7月11日には「駒場駅」と「東大前駅」が統合して「駒場東大前駅」として開業しました。 　 映画では1940年（昭和15年）の山本薩夫監督『そよ風父と共に』や1953年（昭和28年）の『十代の誘惑』などのロケ地として使用されています。 　 ★映画『そよ風父と共に』 【1940年（昭和15年）　山本薩夫監督】 出演：藤原鎌足、高峰秀子、丸山定夫 、清川荘司 、清川玉枝、三條利喜江 【旧一高前駅付近】 　 　 秀子（高峰秀子）は実父（丸山定夫）と一高前〜神泉（現：駒場東大前〜神泉）間の坂道で再会します。井の頭線の特徴の「高架や築堤」が出ているロケ地です。�Aの右奥には当時の「一高前駅」が見えます。 　 「一高駅」は、1933年（昭和8年）8月1日に帝都電鉄の東駒場駅として開業しました。1935年（昭和10年）8月10日には東駒場駅を一高前駅に改称、1951年（昭和26年）12月1日には一高前駅を東大前駅に改称、1965年（昭和40年）7月11日には”駒場駅”と統合して”駒場東大前駅開”になりました。 秀子（高峰秀子）と実父（丸山定夫） 2019年(令和元年)7月15日撮影 �@目黒区駒場・帝都電鉄「一高前」駅〜「神泉」駅 秀子（高峰秀子）と”帝都電鉄モハ100形電車” 2019年(令和元年)7月15日撮影 �A目黒区駒場・帝都電鉄「一高前」駅〜「神泉」駅 秀子（高峰秀子） 2019年(令和元年)7月15日撮影 �B目黒区駒場・帝都電鉄「一高前」駅〜「神泉」駅 　 ★映画『ひまわり娘』 【1953年（昭和28年）千葉泰樹監督】 出演：有馬稲子、三船敏郎、清水將夫他 【駒場駅】 　 有馬稲子さんと父清水將夫さんが降りる駅です。電車は2両編成の戦災応急復旧車の1400形です。 京王帝都井の頭線「駒場駅」 2022年(令和4年)１０月１5日撮影 �C目黒区駒場・京王帝都井の頭線「駒場駅」 　 ★映画『男ありて』 【1955年（昭和30年）丸山誠治監督】 出演：志村僑、夏川静江、岡田茉莉子、伊東隆、三船俊郎、藤木悠他 【駒場駅】 　 京王帝都（現：京王）井の頭線の駒場駅周辺がロケ地です。駒場駅は、1965年に東大前駅を統合した駒場東大前駅で廃止されました。志村僑さんが出場停止でラジオの実況を聴く「駒場野公園」です。伊東隆さんが通う「駒場小学校」で。東大一号館やケルネル田圃沿いも見えます。 京王帝都井の頭線「駒場駅」 2022年(令和4年)１０月１5日撮影 �C目黒区駒場・京王帝都井の頭線「駒場駅」 駒場小学校正門 2022年(令和4年)１０月１5日撮影 �D目黒区駒場・駒場小学校 　 ★映画『おふくろ』 【1955年（昭和30年）久松静児監督】 出演：望月優子、木村功、左幸子、宍戸序、沢村貞子他 【神泉駅〜東大前駅】 　 家庭教師の木村功が、受験に成功した沢村貞子の母子と追う場面です。 　 1965年（昭和40年）7月11日には駒場駅と東大前駅が統合され、「駒場東大前駅」が誕生する前の風景です。 東大前駅近くの踏切 201５年(平成2７年)１０月１７日撮影 �E目黒区駒場・旧東大前駅と旧駒場駅の駒場東大前商店街入口 　 ★映画『美しき抵抗』 【1960年（昭和35年）　森永健次郎監督】 出演：香月美奈子、沢阿由美、吉永小百合、北沢彪、高野由美他 【東大前駅〜駒場駅】 　 松波家長女の智恵子（香月美奈子）、次女の紀子（沢阿由美）、三女の久美子（吉永小百合）ｎ三姉妹は、仕事熱心で家庭を顧みない頑固な父松波亮輔（北沢彪）に抵抗しますが、母ゆき子（高野由美）や子供たちへの愛情を知り、翌朝元気に自宅を出て最寄りの駅（映画では小田急線「喜多見駅」の設定）に向かいます。�E�Fの右奥には「駒場駅」のホームと電車が見えます。 駅に向う吉永小百合さんと香月美奈子さん 2019年（令和元年）7月20日撮影 �F目黒区駒場・京王帝都電鉄（現：京王電鉄）井の頭線　東大前駅〜駒場駅 吉永小百合さん、香月美奈子さん、沢阿由美さん 2019年（令和元年）7月20日撮影 �F目黒区駒場・京王帝都電鉄（現：京王電鉄）井の頭線　東大前駅〜駒場駅 沢本忠雄さん、沢阿由美さん 2019年（令和元年）7月20日撮影 �F目黒区駒場・京王帝都電鉄（現：京王電鉄）井の頭線　東大前駅〜駒場駅 沢本忠雄さん、沢阿由美さん 2019年（令和元年）7月20日撮影 �F目黒区駒場・京王帝都電鉄（現：京王電鉄）井の頭線　東大前駅〜駒場駅 国土地理院　空中写真　1963年（昭和38年） 　 ★映画『悲しき別れの歌』 【1965年（昭和40年）西河克己監督】 出演：吉永小百合、浜田光夫、高峰三枝子、宇野重吉、宮口精二他 【神泉駅〜東大前駅】 　 野村ゆり子（吉永小百合子）のアパート近くの京王帝都電鉄（現：京王電鉄）神泉駅と東大前の沿線を矢吹健次郎（松山英太郎）と話しながら歩きます。 　 1965年（昭和40年）7月11日には駒場駅と東大前駅が統合され、「駒場東大前駅」が誕生する前の風景です。 松山英太郎さん、吉永小百合さん 2021年(令和3年)10月2日撮影 �G目黒区駒場・東大前駅と神泉駅の間 松山英太郎さん、吉永小百合さん 2021年(令和3年)10月2日撮影 �G目黒区駒場・東大前駅と神泉駅の間 　 ★映画『十代の誘惑』 【1953年（昭和28年） 久松静児監督】 出演：若尾文子、青山京子、江原達怡、南田洋子、菅原謙二 、山本富士子衛、 【駒場駅】 　 高校生の月村光子（若尾文子）は、同じくクラスメイトの大井晴彦（江原達怡）に恋心を抱いています。二人が通う高校は、京王帝都電鉄（現：京王電鉄）井の頭線「駒場駅が最寄り駅の設定でロケが行われています。 　 ★映画『機動捜査班　秘密会員章』 【1961年（昭和36年）小杉勇監督】 出演：青山狂気。、香月都美奈子、上野山功一、嵯峨善兵、草薙幸二郎、近藤宏衛、 【国家公務員宿舎駒場住宅】 　 木村刑事（青山恭二）の転居先は目黒区駒場「国家公務員宿舎駒場住宅」で、1954年（昭和29ン円）に戸建の国家公務員宿舎30棟が整備され、1970年（昭和45年）にRC構造3階の建物6棟に改築されています。現在（2022年（は解体され更地になっています。近くを走る京王帝都電鉄（現：京王電鉄）井の頭線は3両編成が中心の時代です。また、宿舎前に徳内は珍しい駒場野公園「ケルネル田圃」の水田がります。